「オンラインMBAに興味があるが、どのMBA大学院を選べばよいか分からない」「オンラインMBAの特徴や費用について詳しく知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。そのような方向けに、本記事では、オンラインMBAの特徴・費用と日本・海外のおすすめMBA大学院を紹介します。
まずはオンラインMBAで知っておきたい4つのポイントを解説した後、オンラインを取得するメリット、国内と海外のMBA大学院の具体例、最後にBBT大学院の魅力についてもお伝えしますので、ぜひオンラインMBA大学院選びの参考にしてください。
オンラインMBAとは、完全オンライン(遠隔)あるいはオンライン中心で授業を行うMBAプログラムで、一般的にキャンパスに通学することなく卒業できます。オンラインで収録動画を配信するスタイルや、双方向ライブのリアルタイム通信を活用し、教員やクラスメートとディスカッションしながら学ぶスタイルのMBA大学院などがあります。
オンラインでMBAを取得するには、オンライン型の授業を提供しているMBA大学院を卒業しなければなりません。MBA大学院によって「国内/海外」「講義形式」などの違いがあります。
オンラインMBA大学院の基礎的なカリキュラムは同じですが、勉強方法や独自カリキュラム、難易度、学習期間、費用などが大きく異なるので、まずはそれぞれの違いや特徴を知り、自分に合う方法を選ぶことが大切です。
基本的に海外よりも国内のオンラインMBA大学院の方が費用は安く、学習期間も短いという特徴があります。ただし海外のオンラインMBAは種類が豊富で、どこを選ぶかによって費用も大きく変わります。
MBA大学院のオンライン授業は主に「オンラインでのリアルタイム対面授業」「オンラインでの収録動画配信」「リアルでの対面メインでオンラインは補助」の3パターンがあります。1つずつ解説していきます。
ZoomやSkypeなどを使ったオンラインでのリアルタイム対面授業で、オンラインMBAを謳っているMBA大学院に多いスタイルです。教員やクラスメートとオンライン上で双方向にディスカッションしながら学びます。
メリットとしては、自主的に導き出した意見を発表し、教員やクラスメートからリアルタイムでフィードバックを得られるので、実践力を養いやすいという点が挙げられます。リアルタイムで授業が進むのでクラスメートとも交流しやすいでしょう。
一方のデメリットとして、自分のペースでじっくり知識を定着させたい人には不向きかもしれません。復習よりも予習に時間がかかるうえに、熟考する前に反射的な発言が必要な場合があるからです。
収録動画をオンデマンド形式で配信するスタイルです。講義動画の他、チャット形式でのテキストディスカッションや、レポートのような成果物のシェアもオンライン上で行います。
メリットとしては、講義内容を理解できるまで、繰り返し視聴できる点が挙げられます。分からない箇所、苦手な部分を自分のペースで反復再生することで、深い学びと気付きを得られるでしょう。他にも、予習より復習に時間をかけられるというメリットがあります。
デメリットとしては、リアルタイム対面型ではないため、ZoomやSkypeなどを利用した口頭ベースによるディスカッションには対応していません。
ただしオンデマンド形式で収録動画を配信するビジネス・ブレークスルー大学大学院 経営学研究科 経営管理専攻(以下、BBT大学院)では、オンライン掲示板(フォーラム)による非同期的なテキストディスカッション形式を採用しています。テキストディスカッションは「論理的思考力が身につき、ファクトベースな議論がしやすい」という点が魅力です。
リアル(オフライン)な対面型授業を基本としながらも、補助的にオンラインでビデオ科目を提供したり、MBAプログラムのPDF教材を配布したりするMBA大学院が存在します。このような対面授業とオンライン授業の混在型は「ブレンデッド」と呼ばれ、コロナ禍で注目されているスタイルです。
メリットとしては、対面型授業だけでなく、オンラインのよい部分を取り入れて学習できる点が挙げられます。
一方のデメリットとしては、対面型授業がメインなので時間と場所が拘束されます。オンライン形式のように在宅で全科目を履修することはできません。海外MBA大学院に通う場合は留学費や生活費が発生するので、経済的な負担も重くなるでしょう。
オンライン形式の国内MBA大学院には以下3校があります。
● BBT大学大学院
● グロービス経営大学院 経営研究科 経営専攻
● SBI大学院大学 経営管理研究科 アントレプレナー専攻
3校の学費は入学金が約10万~30万円、年間授業料は約120万~150万円です。2年で卒業する場合、トータル300万円程度の費用がかかります。
一方、対面型のMBA大学院は国公立大学か私立大学かによって大きく異なります。
国公立大学のMBA大学院(対面型)の入学金は約30万円、年間授業料は約50万円で、2年間の学費はトータル150万円程度です。
私立大学のMBA大学院(対面型)の入学金は約20万~30万円、年間授業料は150万~200万円で、2年間の学費はトータル400万円ほどかかります。
オンラインMBA大学院は、対面型の国公立大学ほど安くありませんが、対面型の私立大学よりも割安な水準といえるでしょう。
なお、現状のライフスタイルによっても最適なMBA大学院は異なるので、費用を踏まえ、総合的な観点から検討することが大切です。
「対面型MBAと比べて、オンラインMBAは学習効果に疑問がある。卒業後につながる人脈も形成しにくいのでは?」といわれることがありますが、単純に「対面型は質が高い」「オンライン型は質が劣る」というわけではありません。
また、「国内のオンラインMBA大学院は国際認証を取得していない」という指摘もありますが、そもそも国内の国公立・私立のMBA大学院のうち、3大国際認証を取得しているのは、慶應義塾大学大学院(慶應ビジネススクール) 経営管理研究科 経営管理専攻、慶應義塾大学大学院(慶應ビジネススクール) 経営管理研究科 経営管理専攻などごく一部に限られます。
海外に目を向けると、フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)紙「Online MBA Ranking 2021」のオンラインMBA大学院の世界ランキングの上位校には、「AACSB」「AMBA」「EQUIS」の3大認証を取得した学校が多いのも事実です。
BBT大学院が提携しているボンド大学も国際認証を取得しており、BBT大学院に入学すれば連携プログラムにも参加できます。さらにBBT大学院では、後述するようなオンラインの特性を生かした学習方法もあり、オンラインの質・効果は対面型のMBA大学院に決して劣らないといえるでしょう。
「オンラインMBAは意味がないのでは?」という疑問に詳しく回答していきます。実際は「時間を有効に活用できる」「場所の制約なしで学べる」「オンライン特有の学習方法」などさまざまなメリットがあります。
オンラインMBA大学院は通学の負担がないので、忙しい社会人でも無理なく講義に参加できます。対面型のMBA大学院の場合、仕事の繁忙期は通学が難しくなるかもしれません。出張や転勤という可能性もゼロではないでしょう。
その点、オンラインはすき間時間を活用できるので、学習を継続しやすい仕組みが整っています。休憩時間や通勤時間に講義動画を視聴することもできます。
他にもオンラインには「欠席しても録画視聴できる」というメリットがあります。特にBBT大学院のような動画配信型なら、好きな時間に何度も講義を見返すことが可能です。
対面型のMBA大学院は東京や関西などの都市部に集中しているので、どうしても場所の制約から逃れられません。
地方在住者はMBAを取得するために休職したり、単身赴任・引っ越ししたりする必要もあるでしょう。少なくとも地方にいながら通学すれば高額な通学費用がかかりますし、修学のために会社を退職すれば収入が減少してしまいます。
一方、オンラインMBA大学院なら、地方在住者も環境を変えずに受講できます。通信環境さえ整っていれば、場所の制約なく学べるのは大きなメリットです。
BBT大学院はオンライン特有の「時間・場所を問わないテキストディスカッション」を採用しています。講師や他の学生とテキストによるディスカッションを行うことで、論理的思考力が飛躍的にアップします。
他にもファクトに基づいた議論がしやすいため、ディスカッション全体の質が高くなりますし、リアルタイムではないので不足する知識や情報を時間をかけて復習できます。
また、口頭による議論は「声が大きい学生」が目立つ傾向にありますが、テキストディスカッションは「誰が言ったかではなく、何を言ったか」で評価されるので、忖度もマウンティングもない、というメリットがあります。
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オンライン/通信制MBAのメリット
先述の通り、完全オンラインでMBAを取得できる日本国内のMBA大学院は以下3つです。
● BBT大学大学院
● グロービス経営大学院
● SBI大学院大学
BBT大学院の授業方法はオンデマンド型の講義映像です。建設的なテキストディスカッションによって論理的な思考力を深めることができます。
他にもBBT大学院はケーススタディ「RTOCS」(Real Time Online Case Study)を採用しており、「もし自分が○○社のトップだったら…」といった視点で現在進行形の企業課題に挑戦できます。卒業までに約100題のRTOCSに取り組むことで、実践的な問題解決スキルを高められるでしょう。
グロービス経営大学院の授業方法は、Zoomを利用したライブ型のディスカッション形式です。教員やクラスメートと双方向に議論し、フィードバックを得ることで、実務で使えるスキルを鍛えられます。学生と事務局スタッフの距離が近いという魅力もあります。
SBI大学院大学の授業方法は「講義視聴90分」と「課題30分」によって構成されています。さまざまなケーススタディを扱う集合型の対面授業にも対応していて、リアルとオンラインから自由にスタイルを選ぶことができます。
なお、名古屋商科大学大学院(名商大ビジネススクール) マネジメント研究科やKIT虎ノ門大学院(金沢工業大学大学院) イノベーションマネジメント研究科 イノベーションマネジメント専攻など、「MBA単価」(1科目から選んで受講すること)をオンライン形式で提供しているMBA大学院もあります。しかしMBAとして必要な単位を全て満たすわけではなく、MBAを取得するには通学が必要です。
オンラインでMBAを取得できる海外のMBA大学院のうち、日本語サポートがあり、日本語が母国語の人にとって比較的ハードルが低いのは以下2つです。
● マサチューセッツ大学MBA(国際認証「AACSB」取得)
● Bond-BBT MBA(国際認証「AACSB」「EQUIS」取得)
マサチューセッツ大学MBAの授業方法は、基礎課程と上級課程で構成されています。基礎課程は日本語によるリアルタイム講義、上級課程は英語によるオンライン授業・ディスカッションです。多国籍のクラス環境で多様な学生と交流でき、ビジネス英語力が飛躍的に向上する、というメリットがあります。
Bond-BBT MBAの授業方法は「日本語×英語」「英語100%」のいずれかで構成されています。オンラインとスタディツアーの組み合わせによって、ディスカッション、グループワーク、実践的なワークショップ、ロールプレイングに取り組むことができます。ビジネス英語力とともに、思考と議論の瞬発力が強化されるというメリットがあります。
マサチューセッツ大学MBA、Bond-BBT MBAともに日本語サポートはあるものの、英語力が不要なわけではないので、英語スキルに自信がない人には国内のMBA大学院の方が学びやすいでしょう。
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オンラインの海外MBA大学院ランキングと特徴・メリットや注意点
オンラインのMBA大学院ならBBT大学院がおすすめです。先述したようにBBT大学院は収録動画をオンデマンド形式で配信するスタイルなので、時間と場所に制約されることなく、腰をすえて学習できます。
BBT大学院はオンラインで学ぶための独自システム「AirCampus」を用意しており、学生は講義動画を都合のよい時に見られる他、チャット形式でのテキストディスカッションや、レポートのシェアなどもオンライン上で可能です。
ケーススタディ「RTOCS」(週1回ペース)では活発な議論を通して積極的な姿勢や独自の視点を求められるので、戦略立案能力が鍛えられるでしょう。
「RTOCS」は難易度が高い分、問題発見・解決能力のアップにもつながります。財務、国の規制、業界動向といった多種多様な分野にへの理解力や情報収集力が向上するというメリットもあります。
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