執筆:遠藤功二(BBT大学院 修了生)
編集/構成:mbaSwitch編集部
『ポストコロナ時代に役立つBBT大学院の学び』の第1回・第2回では、BBT大学院が考えるポストコロナ時代に必要となる能力、その能力を身につけていく上でのBBT大学院の有用性についてご紹介してきました。
第3回~第7回では、ポストコロナ時代にも活きているBBT大学院での学びについて、本学の修了生に寄稿していただいた記事をご紹介します。
第3回の今回は、新型コロナウィルスの影響真っただ中の2020年4月に起業するという決断に至った修了生の方が、オンライン時代を生き抜くコツについてお話くださいました。
リモートワークやオンライン会議、動画やライブセミナーの配信。新型コロナウィルスの影響で働き方が一気に変わり、「どのようなスキルが今後必要になるのだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。新型コロナの終息の有無に関わらず、今後オンラインによる効率化の動きは加速するでしょう。現代人はこの波についていかなければなりません。
今回は、私がビジネス・ブレークスルー大学院(以下BBT大学院)で学んだ「オンラインの世界で生き抜くためのコツ」をご紹介できればと思います。
私は2017年9月にBBT大学院を修了し、MBAを取得しました。その後、起業のために準備を進め、2020年4月に会社を立ち上げました。通常、「コロナの影響で経済が停滞しているのに起業をするなんて無謀なのでは?」と思われるのではないでしょうか。しかし、私はこの変化の時をチャンスだと考えることができました。それはなぜか? オンラインの世界が広がるほど、BBT大学院で学んだことが生かせると思ったからです。
私の母校、BBT大学院のカリキュラムは、講義映像の視聴とオンラインチャットによるディスカッションで進みます。つまり、学校の教室に通う必要がないということです。
BBT大学院ではこのスタイルが15年以上前から採用されており、「忙しくて大学院に通う暇がない」という現役バリバリのビジネスマンを救ってきました。しっかりとスキルアップ、キャリアアップができるように、時間を投資したいというビジネスマンの多くがBBTで学んできました。
私は、BBT大学院で3年間(※BBT大学院は最短で2年間で修了。各自の学びのスタイルに合わせて最大5年まで在籍できる)もオンラインによる講義の受講とディスカッションに参加してきたため、かなり「オンライン慣れ」をすることができました。もちろん他の同級生達も同様です。
オンライン慣れしていない方にとっては、ここ最近のリモートワークなどを経て、オンラインでのコミュニケーションに対して限界を感じるケースも多いようです。ところが、BBT大学院の講義では学生が「教室の講義よりもオンラインの方が良い」思ってしまう理由があります。また、どうやったらオンラインでも提供するものの価値を上げることができるかも肌感覚で学ぶことができたとも思っています。私がオンライン学習を通して体感したことは次の3つです。
実は、BBT大学院の講義映像はほとんどが会話形式で進みます。講義には教授や講師の隣に、質問や意見の投げかけ役をするアナウンサーの方が同席します。これによって、話し手はオンラインならではの固さがなくなり、非常に自然にお話をされます。そのため、学生は講義に長時間集中することができるような仕掛けになっています。
多くのオンライン授業は、「政見放送」のような一方通行の講義になりがちです。これでは人の集中力は10分程度しかもちません。「オンラインをいかにリアルに近づけるか」という発想だと、物理的な問題が必ず立ちはだかるため、100点満点の講義にはなり得ません。
しかし、BBT大学院の講義映像は教室に通う講義とは別の軸である「会話形式」という視点で質が高められています。私はBBT大学院の講義を受けることで、どのように弱みを潰していくかではなく、強みを尖らせるという発想が大切なのだと学びました。
テレビ電話のディスカッションといえどもスケジュールが合わないとできません。チームミーティングの日程が1週間後になってしまった、という人も少なくないでしょう。
BBT大学院ではディスカッションの多くが文字で展開されるチャット形式で行われます。チャットワークやSlackをお使いの方はイメージがしやすいと思います。講義映像もいつでも視聴が可能なオンデマンド形式です。私は毎朝4時から講義を聞き、ディスカッションに参加していました。私が朝4時に発信した意見に対し、夜になると誰かがリアクションをしてくれます。
私は銀行勤めしていたころは、毎日14時間以上会社にいたので、通学型の大学院に通うのは諦めていました。しかしBBT大学院では発言時間の自由が与えられていたので、学ぶことができました。
会社では、「私のメールにはすぐに返信をしなさい」という人がいると思いますが、BBT大学院では、様々な働き方をしている人が集まっているので、ディスカッションは24時間自由参加です。学校に通うのは難しかった私のような現役会社員にも学べる環境を提供してくれたBBT大学院には感謝しかありません。
私は「人の困り事を解決する」というビジネスの基本を、BBT大学院のサービスから体感することができました。人は価値を感じるものにはしっかりとお金を払います。
このようにオンラインの環境に慣れ親しむと1つのことに気づきます。それは、「発信しないと存在が認知されない」ということです。オンラインでのコミュニケーションが当たり前になると、存在を証明するためには、発信をし続ける必要があります。
大学院での学びは優しいものではありません。課題についてこられず、中退してしまう人は少なくありません。リアルの学校であれば、通っているだけで在学していることの証明になります。欠席が続けば「最近学校に来ないけどどうしたの?」と声をかけてくれる仲間もいるでしょう。
しかし、オンラインの世界では、発言をしないといつの間にか完全に同期生の記憶から消えてしまいます。「最近発言しないけど、どうしたの?」と言ってくれるのは、単位の取得を心配してくれる教務部の方だけです。
今後世の中のオンライン化が進むと、さらに生存証明のためには発信が必要になります。
BBT大学院ではそれを体感することができます。
ここまで述べてきたようにBBT大学院では、オンラインの時代を生き抜く上で大切なことを、学びを通して体感することができます。
この3つの発想を持っていれば、大抵のことは乗り越えられると思いませんか。
この原稿を書いている2020年7月現在では、新型コロナの第2波の予兆があり、今年の後半以降の世の中がどのようになっていくかは予想がつきません。もしかしたら、私たちの勤めている会社や取引先が潰れてしまうかもしれません。そのような場合も、強みを尖らせ、困り事を解決するための発信を続けるという発想を持っていれば進み続けることができます。
例えば、会社が潰れてしまうという経験であれば、最後の出社日まで日記を書き溜めておけば、ブログや書籍にすることもできるでしょう。その会社の経営者であれば、潰れてしまった会社の財務諸表を公開し、健全な会社にしたいと思っている経営者のために、「やってはいけないこと」を語る講演活動ができるかもしれません。
経験は最高の強みになります。何かにチャレンジしたいという想いがある人は、BBT大学院で学んでみませんか。
遠藤 功二(えんどうこうじ)
株式会社ZN 代表取締役。お金を増やす体験学習塾 FP君代表( URL: https://fpkun.com )。お金の教育プランナー。日本FP協会認定 CFP®︎。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。MBA(経営管理修士)。
2017年9月BBT大学院経営学研究科経営管理専攻修了。銀行での勤務経験から、若い時から資産を築いていくための知識が必要だと考え、子供にお金の増やし方を教える方法を講座として体系化。2020年4月株式会社ZN設立。日々、子供たちにお金の知識を届けるために奔走している。
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