本講義は、経営組織論の中でも、「組織それ自体」を分析単位とするという考え方を持つ研究者たちによる「組織社会学」あるいは「マクロ組織(行動)論」を出来るだけ体系的に学びます。 理論に重きを置いて構成された講義は、時系列に従い、官僚制出現の前段階から始まり、官僚制的管理の勃興へと進みます。 次に、テイラーの科学的管理、ファヨール組織原則論へと移り、非公式組織の出現・機能などについて講義が進みます。 続いて、組織=意思決定システムと規定して考察するゴミ箱モデル、そして、コンティンジェンシー理論、資源依存パラダイム、新制度主義的組織理論、ネットワーク組織論に進みます。 最後に、最新の研究方向性として、組織非効率の問題やICTの発展に恩恵を得たIoTの延長線上にあるロボットが犬猫ペットのように日常生活に浸透する近未来社会における雇用を中心とした組織問題など最新の理論も講義します。
受講可能年次 | 1〜2年次 |
必修/選択 |
選択 |
修得単位数 | 1 単位 |
受講条件 | |
受講期間(春) | 6月-7月 |
受講期間(秋) | |
使用言語 | 日本語 |
スクーリング | なし |
単位修得条件 |
1.講義の受講 |
その他・備考・注意点 | *年1回開講。 |
1 | 組織成立の前提 |
2 | 伝統的過程時代の企業組織 |
3 | 大量生産の実現と近代的工場管理の確立 |
4 | 能率増進運動と科学的管理 |
5 | 官僚制と官僚制的管理の勃興 |
6 | ファヨールの管理・組織原則論 |
7 | アメリカ産業におけるミドルおよびトップ・マネジメントの起源と近代企業の成熟 |
8 | C.I.バーナードの公式組織理論 |
9 | 意思決定システムとしての組織 |
10 | 不確実性に対処する意思決定モデル対あいまいさの中での意思決定モデル |
11 | コンティンジェンシー理論 |
12 | 資源依存&パワーと影響 |
13 | 新制度主義的観点の組織理論 |
14 | 組織の新しい方向性 |
15 | 全講義のまとめ |
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