有機野菜や無添加食品を宅配で一般家庭に届けるソーシャルカンパニー「オイシックス・ラ・大地 株式会社」広報担当の町田さん。家族構成や世の中のニーズの変化に対応するために「広報」に求められる役割や力も変わってきたと言います。
その町田さんがBBT大学院で修得し、実務で活用している技術の一つに挙げているのが「成果につながる企画を提案するための“情報整理術”」です。実際に商品開発部に「自社商品の分析と新商品提案」を行った事例を用いて解説してもらいます。
町田 正英 さん
オイシックス・ラ・大地 株式会社 統合マーケティング本部 イベント室 室長
日本の食文化と農業生産者を応援したいという想いから、中途採用で大地を守る会(現:オイシックス・ラ・大地 株式会社)に入社。同社ではコールセンター長やレストラン事業・丸の内への店舗出店の責任者などを経て、現在の統合マーケティング本部に。ソーシャル企業としてもポジション築いている同社のイベント、「100万人のキャンドルナイト」のラジオ局とのコラボレーションや、インフルエンサーとの新たなプロモーション施策のモデルづくり、各メディアへ対応、記者との意見交換などを積極的に行っている。社会や経済の潮流を分析する力と圧倒的な情報力をベースとした「記者から信頼される広報活動」を心がけている。
また長年ライフワークとして取り組んでいる活動は全てがプロ級の腕前。アマチュア空手選手権での全国チャンピオン、活動しているバンド(ドラム)、焼酎は焼酎ナビゲーターとして、美味しい飲み方の伝播や連載記事の執筆、生産者との対話を積み重ねる。また、自宅では週末土日の夜ご飯作りを担当し、雑誌『dancyu』で「男の料理大賞」を取るほどの腕前を持つ料理の研鑽にも務めている。
私たちは仕事上、様々な課題に対して意識せずとも情報収集や整理を通じて解決策を見出し、そして実行しています。でも、うまく解決できると思っていた施策でも「イマイチ良い結果がでない」「しっくりこない」などと感じることがあるかもしれません。
私は以前、最適な課題解決の方法を求めて悩んでいました。これだけしっかり考えたのになぜ?と思うことが多かったのです。当時、自分なりのロジックをもって考えれば良い答えにたどり着くものと思い込んでいましたが、問題解決には「思考の幅を広げる」ための技術が本来的に求められます。それに対して私は、例えるなら「一問一答」のように、問題が生じると一つ道筋や一つの答えに固執してしまっていたのです。これを個人的には「マル型思考」と振り返っています。
各論(限定された特定範囲)での答えを見つけ出すことが、この思考の特徴です。すなわち、発生している問題ないしは現象そのものに注目し、それ自体に対する解決策を考案・実行するいったプロセスです。現象に関する情報を集め、分析し、各論的な解決策を見つけ出して終了… あまり効果がなければまた考え直す… といったサイクルをグルグル回して行くイメージです。この「マル型思考」の非効率性に気がついたのは、BBT 大学院に入学してすぐのことでした。
私の思考の型を劇的に変えたのが、階層で物事を考える「サンカク型思考」です。BBTでは帰納的な考え方として、すべての受講生が体系的に学ぶことができます。これは下図のように、まず第1階層目で、問題に関連するであろう様々な事実の洗い出しを行い、複数の事実から言えることは何なのかを考えます。「要はどういうこと?」を洗い出していくイメージです。
次に第2階層では、第1階層の事実を元に要約した内容を、さらに「要はどういうこと」と繰り返し分析していきます。こうやってどんどん確信に迫っていくことができ、最終的に第3階層で「本質的問題」に至るというプロセスです。そもそも発生している問題の「根っこ」を考えることにフォーカスするのが、先述のマル型思考との違いです。根っこを押さえて、その根っこに対する施策を打った方が遥かに効率的ですよね。
実際に私がサンカク型思考を活用した事例として、ごく簡単に「3C分析」のフレームワークを用いてお伝えします。近年、広報はその従来業務のみならず具体的な売上貢献も求められてきています。そのような中で、広報にいながらも、他部署に情報提供を行ったり商品開発の方向性のアイディアを提供したりする機会が増えてきました。
そこで、当社の「野菜ジュース」の新商品をどの方向性で考えていけば良いか、商品開発部に提案した際の資料を使って一部紹介いたします。 ※内部情報のため内容は変えています
前述のとおり「マル型思考」で考えると「表面的な現象」にフォーカスしてしまいます。そうなると、仮に結論自体が間違っていないとしても、他社も含めすでに誰かが検討しているものであったり、自社の商品構成のバランスが悪くなったりしてしまいます。
この「サンカク型思考」を取り入れてからは、物事をすべて客観的に捉えるクセが身につきました。その結果、自分の「型」として瞬間的に頭の中でフレームを形作る事ができるようになっています。
日常業務の小さなテーマでも、大きな戦略を立てるときでも基本は一緒です。この「サンカク型思考」を意識するだけで、より本質的な問題に近づき、的確な課題設定を行えるようになると思います。
上記のCase1でお伝えした「要はどういうこと?」のプロセスや結果を明確に表現・伝達するために、ビジュアル化はとても重要になります。Case2では、そのポイントをお伝えします。
ビジュアル化は、ステークホルダー(関係者)らと滞りなくコミュニケーションする際に、とても重要になります。動かしようの無い事実の前では、声の大きい人が勝つ議論にはなりません。よって建設的かつ論理的な会議ができるようになります。いかに関係者にわかりやすく、情報の意味合いを捉えてもらえるかが大切です。議論が進む中で細かな数字が必要になることもありますが、その場合はビジュアル化の際に使ったローデータを参照すれば良いだけです
ビジュアル化は慣れるまではどうしても時間がかかってしまうので、数字の羅列やテキストベースなど「慣れている」アウトプットに留まってしまいがちです。しかし、繰り返しトレーニングをすることで確実にビジュアル化するスピードは早くなります。メンバー全体の意思決定の効率が上がることにもつながるので、この技術と習慣は必ずビジネスにおいてプラスに働くこと思います。また、ビジュアル化に伴い自分の考えを整理する過程で、新しい発見や気づきが得られることもあります。
私も最初のうちは一枚のチャートを作る時間がかかってしまったり、見せ方の工夫が未熟だったりしていました。まずは「数」をこなすこと、そして周りに見せることでフィードバックを得ること、この視点が大切かと思います。
※実際に、実務で使ったという配布資料。タスクが明確になり、その場にいた参加者全員が一目瞭然の資料ですぐにコンセンサスが取れたといいます。
趣味にせよ、仕事にせよ、興味を持ったことは徹底的に突き詰めたいという思いを強く持っていました。そんな中で、ビジネスにおいても自分のポテンシャルをとにかく引き上げたいと思い、扉を叩いたのがBBT大学院でした。入学してみると、そこには世界標準の高い目線をもち活躍している受講生が多く、そんなクラスメイトたちと切磋琢磨できる環境がありました。学んだことを仕事に応用し検証してみる… かなり実践にフォーカスされた学びを通じて、自分の成長を常に感じられる日々でしたね。
MBAでの学びが活きている例は枚挙に暇がありません。今回一部だけお伝えした情報整理と課題発見のスキルもその内の1つです。プライベートや仕事において様々な課題にぶつかったとき、俯瞰した目線で冷静に対応できるようにもなりました。目の前の現象に対してファクトベースで本質的と思われる課題を把握し、解決案まで提案を行う「癖」は強みだと感じています。
また科目で言えば、大前学長科目の『イノベーション』にはとても思い入れがあります。文字通りイノベーションを実現するための「11」の発想法が体系的に学べるのですが、1人で何通りもの切り口や視点で物事を考えられる術を得ることができます。
目の前に答えがない時に、知っていそうな人に答えを聞きたくなる、宗教に頼りたくなる、すがりたくなるというのは心情かもしれません。その頼るところ、拠り所を自分の中に持てるようになったというのが、この大学院を卒業したバリューの1つではないかと感じています。
以前コールセンター長だった頃、毎日様々な問題が山積みで、次から次へクレームの電話が入ってきていたのですが、その時BBT大学院で学んだ考え方があれば、もっとうまく問題を整理できていたんじゃないかと思うときがあります。
また、大学院に入学したての頃の自分がまとめたケーススタディの課題を見直すと、よくこんな低いレベルで提出していたなと恥ずかしくなりますね。毎週取り組んでいたケーススタディは今でも続けていて、これまでに164本となります。修了後も愚直に続けてきたがゆえに、今の自分があると思っています。
なお現在ではBBT大学の学部生に対し、ラーニングアドバイザーとして彼らの学びを手助けする立場にもなりました。自分のことだけでなく、他者へのサポートも通して一生学び続けていきたい、そう思っています。
最後となりますが、これからBBT大学院に入られる方にも、自分が伸びたいと思い続ける限り、力を伸ばしていくことが可能だとお伝えしたいです。何歳になっても、自分の力を過信することなく、愚直にチャレンジしていってもらいたいと思います。
修了式、大前研一学長とともに。
石井 かずや さん / 広報室
広報の表舞台でイベントを仕掛けたり、メディア対応をする町田さんをサポートする。
私たちの会社はニッチなビジネスがゆえ、これまで市場分析などは独自の手法で行う企業文化がありました。そこに、グローバルスタンダードな市場調査やマーケティングの視点を持ち込んでくれたのが、BBTでMBAを学んでいた町田さんです。企業広報がより売上に貢献していかなくてはならないという流れの中で、町田さんが非常に力をつけられた分析力、そして他部署への提案力は、会社としてたいへん助かっています。
また、何と言っても町田さんは行動力がピカイチです。新たな企画提案などのチャレンジはもちろん、業務とは別に若手を集めた勉強会を開催したり、自らも学び続けたりしている姿には、私も大きな刺激を与えてもらっています。経営統合後の環境においても、更にリーダーシップを発揮してくれることでしょう。
内田 智明 さん / 商品部 部長
加工食品の商品開発を行う部署をとりまとめている。同い年の同僚として、また飲み友達として、BBT大学院在学中の町田さんを見守っていた。
町田さんはもともと向上心が高い人間でしたが、大前研一さんのBBT大学院で学びたいと相談を受け、非常に驚いたことを覚えています。しかも彼は当時、新規店舗の立ち上げ責任者として多忙を極めていた時期でした。
また在学中は、大変なボリュームの課題をこなしながらも、仕事の質を全く落としていなかったのはすごいなと思っていました。よく昼休みに、近所のカフェで勉強している姿を見ていましたが、私が近くを通り過ぎたのも気付かないほど集中していましたね(笑)。
社内にアイディアを出せる人はたくさんいると思うのですが、しっかり裏付けを取り、現状を突破する戦略が立てられる人材が不足していると感じています。その専門スキルは町田さんが圧倒的に持っているところです。私の商品部に対しても次々と提案をしてくれています。これからの活躍を更に期待しています。
有機野菜や無添加食品を宅配で一般家庭に届けるソーシャルカンパニー「オイシックス・ラ・大地 株式会社」広報担当の町田さん。家族構成や世の中のニーズの変化に対応するために「広報」に求められる役割や力も変わってきたと言います。
その町田さんがBBT大学院で修得し、実務で活用している技術の一つに挙げているのが「成果につながる企画を提案するための“情報整理術”」です。実際に商品開発部に「自社商品の分析と新商品提案」を行った事例を用いて解説してもらいます。
町田 正英 さん
オイシックス・ラ・大地 株式会社 統合マーケティング本部 イベント室 室長
日本の食文化と農業生産者を応援したいという想いから、中途採用で大地を守る会(現:オイシックス・ラ・大地 株式会社)に入社。同社ではコールセンター長やレストラン事業・丸の内への店舗出店の責任者などを経て、現在の統合マーケティング本部に。ソーシャル企業としてもポジション築いている同社のイベント、「100万人のキャンドルナイト」のラジオ局とのコラボレーションや、インフルエンサーとの新たなプロモーション施策のモデルづくり、各メディアへ対応、記者との意見交換などを積極的に行っている。社会や経済の潮流を分析する力と圧倒的な情報力をベースとした「記者から信頼される広報活動」を心がけている。
また長年ライフワークとして取り組んでいる活動は全てがプロ級の腕前。アマチュア空手選手権での全国チャンピオン、活動しているバンド(ドラム)、焼酎は焼酎ナビゲーターとして、美味しい飲み方の伝播や連載記事の執筆、生産者との対話を積み重ねる。また、自宅では週末土日の夜ご飯作りを担当し、雑誌『dancyu』で「男の料理大賞」を取るほどの腕前を持つ料理の研鑽にも務めている。
私たちは仕事上、様々な課題に対して意識せずとも情報収集や整理を通じて解決策を見出し、そして実行しています。でも、うまく解決できると思っていた施策でも「イマイチ良い結果がでない」「しっくりこない」などと感じることがあるかもしれません。
私は以前、最適な課題解決の方法を求めて悩んでいました。これだけしっかり考えたのになぜ?と思うことが多かったのです。当時、自分なりのロジックをもって考えれば良い答えにたどり着くものと思い込んでいましたが、問題解決には「思考の幅を広げる」ための技術が本来的に求められます。それに対して私は、例えるなら「一問一答」のように、問題が生じると一つ道筋や一つの答えに固執してしまっていたのです。これを個人的には「マル型思考」と振り返っています。
各論(限定された特定範囲)での答えを見つけ出すことが、この思考の特徴です。すなわち、発生している問題ないしは現象そのものに注目し、それ自体に対する解決策を考案・実行するいったプロセスです。現象に関する情報を集め、分析し、各論的な解決策を見つけ出して終了… あまり効果がなければまた考え直す… といったサイクルをグルグル回して行くイメージです。この「マル型思考」の非効率性に気がついたのは、BBT 大学院に入学してすぐのことでした。
私の思考の型を劇的に変えたのが、階層で物事を考える「サンカク型思考」です。BBTでは帰納的な考え方として、すべての受講生が体系的に学ぶことができます。これは下図のように、まず第1階層目で、問題に関連するであろう様々な事実の洗い出しを行い、複数の事実から言えることは何なのかを考えます。「要はどういうこと?」を洗い出していくイメージです。
次に第2階層では、第1階層の事実を元に要約した内容を、さらに「要はどういうこと」と繰り返し分析していきます。こうやってどんどん確信に迫っていくことができ、最終的に第3階層で「本質的問題」に至るというプロセスです。そもそも発生している問題の「根っこ」を考えることにフォーカスするのが、先述のマル型思考との違いです。根っこを押さえて、その根っこに対する施策を打った方が遥かに効率的ですよね。
実際に私がサンカク型思考を活用した事例として、ごく簡単に「3C分析」のフレームワークを用いてお伝えします。近年、広報はその従来業務のみならず具体的な売上貢献も求められてきています。そのような中で、広報にいながらも、他部署に情報提供を行ったり商品開発の方向性のアイディアを提供したりする機会が増えてきました。
そこで、当社の「野菜ジュース」の新商品をどの方向性で考えていけば良いか、商品開発部に提案した際の資料を使って一部紹介いたします。 ※内部情報のため内容は変えています
前述のとおり「マル型思考」で考えると「表面的な現象」にフォーカスしてしまいます。そうなると、仮に結論自体が間違っていないとしても、他社も含めすでに誰かが検討しているものであったり、自社の商品構成のバランスが悪くなったりしてしまいます。
この「サンカク型思考」を取り入れてからは、物事をすべて客観的に捉えるクセが身につきました。その結果、自分の「型」として瞬間的に頭の中でフレームを形作る事ができるようになっています。
日常業務の小さなテーマでも、大きな戦略を立てるときでも基本は一緒です。この「サンカク型思考」を意識するだけで、より本質的な問題に近づき、的確な課題設定を行えるようになると思います。
上記のCase1でお伝えした「要はどういうこと?」のプロセスや結果を明確に表現・伝達するために、ビジュアル化はとても重要になります。Case2では、そのポイントをお伝えします。
ビジュアル化は、ステークホルダー(関係者)らと滞りなくコミュニケーションする際に、とても重要になります。動かしようの無い事実の前では、声の大きい人が勝つ議論にはなりません。よって建設的かつ論理的な会議ができるようになります。いかに関係者にわかりやすく、情報の意味合いを捉えてもらえるかが大切です。議論が進む中で細かな数字が必要になることもありますが、その場合はビジュアル化の際に使ったローデータを参照すれば良いだけです
ビジュアル化は慣れるまではどうしても時間がかかってしまうので、数字の羅列やテキストベースなど「慣れている」アウトプットに留まってしまいがちです。しかし、繰り返しトレーニングをすることで確実にビジュアル化するスピードは早くなります。メンバー全体の意思決定の効率が上がることにもつながるので、この技術と習慣は必ずビジネスにおいてプラスに働くこと思います。また、ビジュアル化に伴い自分の考えを整理する過程で、新しい発見や気づきが得られることもあります。
私も最初のうちは一枚のチャートを作る時間がかかってしまったり、見せ方の工夫が未熟だったりしていました。まずは「数」をこなすこと、そして周りに見せることでフィードバックを得ること、この視点が大切かと思います。
※実際に、実務で使ったという配布資料。タスクが明確になり、その場にいた参加者全員が一目瞭然の資料ですぐにコンセンサスが取れたといいます。
趣味にせよ、仕事にせよ、興味を持ったことは徹底的に突き詰めたいという思いを強く持っていました。そんな中で、ビジネスにおいても自分のポテンシャルをとにかく引き上げたいと思い、扉を叩いたのがBBT大学院でした。入学してみると、そこには世界標準の高い目線をもち活躍している受講生が多く、そんなクラスメイトたちと切磋琢磨できる環境がありました。学んだことを仕事に応用し検証してみる… かなり実践にフォーカスされた学びを通じて、自分の成長を常に感じられる日々でしたね。
MBAでの学びが活きている例は枚挙に暇がありません。今回一部だけお伝えした情報整理と課題発見のスキルもその内の1つです。プライベートや仕事において様々な課題にぶつかったとき、俯瞰した目線で冷静に対応できるようにもなりました。目の前の現象に対してファクトベースで本質的と思われる課題を把握し、解決案まで提案を行う「癖」は強みだと感じています。
また科目で言えば、大前学長科目の『イノベーション』にはとても思い入れがあります。文字通りイノベーションを実現するための「11」の発想法が体系的に学べるのですが、1人で何通りもの切り口や視点で物事を考えられる術を得ることができます。
目の前に答えがない時に、知っていそうな人に答えを聞きたくなる、宗教に頼りたくなる、すがりたくなるというのは心情かもしれません。その頼るところ、拠り所を自分の中に持てるようになったというのが、この大学院を卒業したバリューの1つではないかと感じています。
以前コールセンター長だった頃、毎日様々な問題が山積みで、次から次へクレームの電話が入ってきていたのですが、その時BBT大学院で学んだ考え方があれば、もっとうまく問題を整理できていたんじゃないかと思うときがあります。
また、大学院に入学したての頃の自分がまとめたケーススタディの課題を見直すと、よくこんな低いレベルで提出していたなと恥ずかしくなりますね。毎週取り組んでいたケーススタディは今でも続けていて、これまでに164本となります。修了後も愚直に続けてきたがゆえに、今の自分があると思っています。
なお現在ではBBT大学の学部生に対し、ラーニングアドバイザーとして彼らの学びを手助けする立場にもなりました。自分のことだけでなく、他者へのサポートも通して一生学び続けていきたい、そう思っています。
最後となりますが、これからBBT大学院に入られる方にも、自分が伸びたいと思い続ける限り、力を伸ばしていくことが可能だとお伝えしたいです。何歳になっても、自分の力を過信することなく、愚直にチャレンジしていってもらいたいと思います。
修了式、大前研一学長とともに。
石井 かずや さん / 広報室
広報の表舞台でイベントを仕掛けたり、メディア対応をする町田さんをサポートする。
私たちの会社はニッチなビジネスがゆえ、これまで市場分析などは独自の手法で行う企業文化がありました。そこに、グローバルスタンダードな市場調査やマーケティングの視点を持ち込んでくれたのが、BBTでMBAを学んでいた町田さんです。企業広報がより売上に貢献していかなくてはならないという流れの中で、町田さんが非常に力をつけられた分析力、そして他部署への提案力は、会社としてたいへん助かっています。
また、何と言っても町田さんは行動力がピカイチです。新たな企画提案などのチャレンジはもちろん、業務とは別に若手を集めた勉強会を開催したり、自らも学び続けたりしている姿には、私も大きな刺激を与えてもらっています。経営統合後の環境においても、更にリーダーシップを発揮してくれることでしょう。
内田 智明 さん / 商品部 部長
加工食品の商品開発を行う部署をとりまとめている。同い年の同僚として、また飲み友達として、BBT大学院在学中の町田さんを見守っていた。
町田さんはもともと向上心が高い人間でしたが、大前研一さんのBBT大学院で学びたいと相談を受け、非常に驚いたことを覚えています。しかも彼は当時、新規店舗の立ち上げ責任者として多忙を極めていた時期でした。
また在学中は、大変なボリュームの課題をこなしながらも、仕事の質を全く落としていなかったのはすごいなと思っていました。よく昼休みに、近所のカフェで勉強している姿を見ていましたが、私が近くを通り過ぎたのも気付かないほど集中していましたね(笑)。
社内にアイディアを出せる人はたくさんいると思うのですが、しっかり裏付けを取り、現状を突破する戦略が立てられる人材が不足していると感じています。その専門スキルは町田さんが圧倒的に持っているところです。私の商品部に対しても次々と提案をしてくれています。これからの活躍を更に期待しています。