近畿地方に住む東野さんに、オンラインでお話をうかがいました。27歳の若さでBBT大学院に入学され、修了後も大前研一ライブやBBTルーティンを受講するなど、積極的に学び、ご自身の可能性を広げている姿勢が印象的でした。
そんな東野さんに、20代でMBAを取得する意義や、20代ならではのメリットについてうかがいました。
東野 光さん
2018年3月BBT大学院入学、2020年3月修了。入学時27歳、インタビュー時は29歳。証券会社にて営業を担当(2020年11月時点)。
――どのような経緯で、BBT大学院への入学を決めましたか?
現在、証券会社に勤めていますが、業界自体の高齢化が進み、若い方々がネット証券に流れる傾向が続いています。そんな中、「自分はこのままで大丈夫かな?」「これから何がしたいのか、自分でもよくわからない」といったモヤモヤした気持ちを抱えていました。
今後のキャリアのために何ができるのか考え、たどり着いたのが BBT大学院で学ぶという選択肢でした。
入社1年目は、飛び込み営業を中心にむしゃらに働いていました。しかし、「飛び込み営業をするのは古い」という世の中の流れもあり、営業方法を手探りするようになりました。また、ネット証券の手数料無料化が進むなか、当社のお客様からも「手数料が高いのでは?」というご意見をいただくようになり、入社して4,5年目あたりから、「このやり方が今の社会と本当に合っているのかな?」と悩むようになりました。
資格取得や習い事なども検討しましたが、現職で生かせる金融系の資格を取っても、その枠からは飛び出せません。でも、経営大学院であれば、人脈が広がることでキャリアアップや新たなビジネスにつながるチャンスもあります。今後の幅広いキャリアにつなげていきたいという思いから、可能性が無限に広がる経営大学院への入学を選びました。
インターネットなどでもたくさん調べて、MBAの取得が相当大変なことはわかっていましたが、この選択が一番私の糧になるはずだと、思い切って決断しました。
また、自分一人だと勉強が三日坊主終わることも多かったので、多様な仲間と学んでいきたいという考えもありました。
――国内だけでもたくさんの経営大学院があるなか、BBT大学院を選ばれた理由は何ですか?
仕事は続けたいと考えていたので、近畿地方に住んでいることもあり、まずはオンライン形式の大学院に絞りました。その中で、いくつかの大学院のオンラインセミナーや事前説明会などに参加し、BBT大学院が一番時間にとらわれないことが決め手になりました。
また、もともと大前研一学長の著書を読んでいたのですが、ちょうど入学を検討していた時期に『大前研一 2018年の世界~2時間でつかむ経済・政治・ビジネス、今年の論点~』を読んでいたところでした。そして、BBT大学院のオンラインセミナーを受けた際に、「学長が大前研一である」ということを聞いて、面白そうだと興味を持ったことも入学理由の一つです。
――入学前の期待と、実際入学されてから感じたことについて教えてください。
現在の会社が一社目ということもあり、同業種内の考え方や価値観に染まりがちだったので、さまざまなキャリアを持つクラスメイトの方々とディスカッションや会話をすることで、自分自身の知見を広げていけるのでは、という期待を持っていました。
実際、想像していたよりも良い意味でギャップがあり、クラスメイトのキャリアや考え方、年齢もバラバラでした。科目ごとに色んなテーマのディスカッションをして、自分以外の意見や考え方をたくさん吸収することができました。
20代のクラスメイトは3人ほどいて、私ともう1名同い年の方がクラスの最年少でした。最初は、経験・知識量の少なさや考えの浅さから、年上のクラスメイトとディスカッションできるのかと不安もありました。
しかし、クラスの40代、50代の方々には「若いからこその意見で面白い」と捉えてもらえて、私のような若い世代にとっても、ギャップがあるからこそ面白い議論ができたのではないかと思います。
――近畿地方にお住まいですが、大学院が遠いことで不都合なことはありませんでしたか?
学習面は「AirCampus®」(※)でストレスなく学べましたし、事務局やTA(ティーチング・アシスタント)の方々が、オンラインでも丁寧に対応してくださったので、特に問題はありませんでした。
講義でわからなかった部分があったときや課題に煮詰まったときに、TAの方に質問すると、すぐにわかりやすく教えてくださったので、本当に学びの助けになったと思います。
また、スケジュールの都合で、卒業論文の発表日に現地に行けなかった際に、事務局の方が調整してくださったりと、色々と手助けをしてもらいました。
※編集註:「AirCampus®」は、BBT独自のオンライン学習プラットフォームです。インターネット環境があれば、PCやスマホ、タブレットなどからいつでもどこでも利用できます。BBT大学院では、AirCampus®上でインプットとアウトプットを繰り返しながら受講を進めていきます。
クラスメイトとは、定期的にZoomで近況報告や将来について話す場を設けてもらい、オンラインでも心理的には2年間ずっと近い距離にいて、関係性が築けてきて本当に良かったと思っています。
関東在住のクラスメイトが多かったので、クラスのオフ会は東京近辺で開催されることが多かったですが、関西組は東京出張があるときに参加したり、普段から授業などで話したりしていたので、距離の壁を感じることもなかったです。
関西メンバーとのオフ会(東野さんご提供)
あとは、関西在住のメンバーで、集まりやすい場所でオフ会を開催することもありました。卒業研究のときは、貸し会議室を借りて、関西組で自主勉強をし、模擬発表をして指摘し合ったりもしていました。
積極的にリーダーシップをとってくださる方がいたので、距離的に集まりやすい関西メンバーのコミュニティもできていました。
クラスメイトとはLINEなどでもつながっていて、修了後にも関わり続けられているのがうれしいです。
卒業研究の自主勉強会(東野さんご提供)
――さまざまな科目を受講されたなかで、特に印象に残っている科目はありますか?
証券会社に勤めていることもあり、「IPOの実務」という科目を取りました。ある程度わかるだろうと思っていたのですが、それが全然違って、私の仕事がいかに表面的なところに留まっていたかを痛感しました。
講義をしてくださった伊藤泰史先生は、実際にBBTの東証上場にIPOの責任者として関わっていた方です。一緒に受講していたクラスメイトの中にも、ちょうど上場をされる方がいらっしゃって、上場に関するリアルな意見も聞きながら、有意義なディスカッションできたので、とても印象的な科目になりました。
当時はコロナウイルスの流行前だったので、オフの場も設けていただき、伊藤先生とクラスメイトの方々と、普段聞くこともできないような生のご意見を聞いたりと、楽しく勉強になる時間も過ごせました。
――ほかにも印象深かった科目はありますか?
やはり、大前学長の「RTOCS」は非常に有意義でしたね。毎週徹底的に調べて、経営者の立場に立って自分の意見を絞り出すことを繰り返すことで、情報収集力や分析力、思考力など、さまざまな力が鍛えられました。
※編集註:「RTOCS(アールトックス)」は「Real Time Online Case Study」の略称で、BBT独自のケースメソッドです。答えの出ていない「現在進行形の企業課題」をケースとして扱い、当該企業に関する調査・分析・戦略考案を自ら実施します。大前研一学長の戦略系科目において、2年間毎週1題=合計約100題 を繰り返し行います。
RTOCSでは、金融業界に近いところでセブン銀行のお題が出たこともありました。セブン銀行は、銀行の中でもネットに特化しているので、これからの金融業界が向かっていく先など、仕事で課題に感じていたことを徹底的に洗い出せる良い機会になりました。
どれだけ仕事が忙しい週でも、必ず課題を提出しなければいけないので、本当に大変だったときもありました。忙しいときこそ、現状分析はなるべくお題が出た翌日の月曜日には終わらせるようにしていましたね。そして、週後半にクラスメイトの皆さんの白熱する議論を読んだうえで、自分なりの結論を出すこともありました。クラスメイトの意見や考えは、本当に参考になることが多く、助けられました。
――20代ですと、マネジメント経験などがない分、具体的なイメージが持ちづらい科目もあったのではないでしょうか。
「戦略的人材マネジメント」などの科目も取っていましたが、確かにそういう部分もありました。でも若手だからこそ、上司や課長が抱えているさまざまな悩みや、持っていきたい方向性などを、マネジメントを受ける側の立場として学ぶことができたと思います。
修了後は勉強への強制力がなくなってしまいますが、現在、意識して学ばれていることはありますか?
BBTアルムナイサービス(※1)に登録し、「大前研一ライブ」(※2)を今でも視聴して勉強させてもらっています。
また、「BBTルーティン」(※3)にも登録しています。毎週水曜日の夜に配信されるライブ講義を視聴し、インプットし、毎朝6時にアップされるお題についても、なるべく投稿するようにして、修了後も継続的にインプットとアウトプットをするように心がけています。
開局20周年記念として実施した大前研一ライブの公開特別番組(2019年。東野さん提供)
※編集註:
1「BBTアルムナイサービス」…修了生を対象にした会員制のサービスです。過去に受講されたコンテンツの視聴のほか、大前研一ライブの割引受講のオプションもあり、全アルムナイ会員の6割の方に利用いただいています。
2「大前研一ライブ」…大前研一学長が、マクロな経済情勢や企業経営をテーマに、毎週2時間お送りする看板番組です。世界と日本で1週間に起こった出来事から注目すべきニュースを独自の観点から解説しています。
3「BBTルーティン」…毎朝出題されるお題を10分間考えることで、仕事に役立つ力を身につけることを目的にした有料プログラムです。お題に対して、⾃ら考え回答を投稿し、その後、講師や他の受講⽣の意⾒からお題に対する⾒解をライブ講義で学ぶことで、トレンドを踏まえた思考が⾝につきます。
――BBT大学院での学びを実務に生かしていることや、今後どのように生かしていきたいか、教えてください。
仕事では、対面やお電話でお客様とお話するのですが、今振り返ると、入学前は表面的なセールストークになっていたと思います。
2年間じっくりと学び、特に RTOCSを通してさまざまな業界や企業のことを深く分析できるようになったおかげで、業界や企業の将来性などもふまえて、自分の言葉に重みを持たせ、本質的なセールストークが展開できるようになりました。
入社8年目になり、後輩育成にも携わるようになったので、「受ける側」として学んでいたマネジメントの知識も活かせるようになってきました。BBT大学院で学んだ重要な知識や考え方を後輩にも伝えていきたいと思っています。
キャリアアドバイスの様子(東野さんご提供)
また、入学前から、母校の就活生にキャリアアドバイスをする活動をしているのですが、今までとは違った幅広い意見を就活生に伝えていけるようになったと実感しています。
コロナウイルスが流行し、色々な行動が制限される中で、「自分には何ができるだろう?」と考え、仲間と議論をしたうえで、対面だけでやっていた学生支援をオンライン面談でもできるようにシフトしました。
もともとは自分が就活生側でお世話になっていたので、恩返しの気持ちで活動を続けていますが、学習したことを生かして、オンライン上でも活動もさらに進化させていきたいです。
近畿地方に住む東野さんに、オンラインでお話をうかがいました。27歳の若さでBBT大学院に入学され、修了後も大前研一ライブやBBTルーティンを受講するなど、積極的に学び、ご自身の可能性を広げている姿勢が印象的でした。
そんな東野さんに、20代でMBAを取得する意義や、20代ならではのメリットについてうかがいました。
東野 光さん
2018年3月BBT大学院入学、2020年3月修了。入学時27歳、インタビュー時は29歳。証券会社にて営業を担当(2020年11月時点)。
――どのような経緯で、BBT大学院への入学を決めましたか?
現在、証券会社に勤めていますが、業界自体の高齢化が進み、若い方々がネット証券に流れる傾向が続いています。そんな中、「自分はこのままで大丈夫かな?」「これから何がしたいのか、自分でもよくわからない」といったモヤモヤした気持ちを抱えていました。
今後のキャリアのために何ができるのか考え、たどり着いたのが BBT大学院で学ぶという選択肢でした。
入社1年目は、飛び込み営業を中心にむしゃらに働いていました。しかし、「飛び込み営業をするのは古い」という世の中の流れもあり、営業方法を手探りするようになりました。また、ネット証券の手数料無料化が進むなか、当社のお客様からも「手数料が高いのでは?」というご意見をいただくようになり、入社して4,5年目あたりから、「このやり方が今の社会と本当に合っているのかな?」と悩むようになりました。
資格取得や習い事なども検討しましたが、現職で生かせる金融系の資格を取っても、その枠からは飛び出せません。でも、経営大学院であれば、人脈が広がることでキャリアアップや新たなビジネスにつながるチャンスもあります。今後の幅広いキャリアにつなげていきたいという思いから、可能性が無限に広がる経営大学院への入学を選びました。
インターネットなどでもたくさん調べて、MBAの取得が相当大変なことはわかっていましたが、この選択が一番私の糧になるはずだと、思い切って決断しました。
また、自分一人だと勉強が三日坊主終わることも多かったので、多様な仲間と学んでいきたいという考えもありました。
――国内だけでもたくさんの経営大学院があるなか、BBT大学院を選ばれた理由は何ですか?
仕事は続けたいと考えていたので、近畿地方に住んでいることもあり、まずはオンライン形式の大学院に絞りました。その中で、いくつかの大学院のオンラインセミナーや事前説明会などに参加し、BBT大学院が一番時間にとらわれないことが決め手になりました。
また、もともと大前研一学長の著書を読んでいたのですが、ちょうど入学を検討していた時期に『大前研一 2018年の世界~2時間でつかむ経済・政治・ビジネス、今年の論点~』を読んでいたところでした。そして、BBT大学院のオンラインセミナーを受けた際に、「学長が大前研一である」ということを聞いて、面白そうだと興味を持ったことも入学理由の一つです。
――入学前の期待と、実際入学されてから感じたことについて教えてください。
現在の会社が一社目ということもあり、同業種内の考え方や価値観に染まりがちだったので、さまざまなキャリアを持つクラスメイトの方々とディスカッションや会話をすることで、自分自身の知見を広げていけるのでは、という期待を持っていました。
実際、想像していたよりも良い意味でギャップがあり、クラスメイトのキャリアや考え方、年齢もバラバラでした。科目ごとに色んなテーマのディスカッションをして、自分以外の意見や考え方をたくさん吸収することができました。
20代のクラスメイトは3人ほどいて、私ともう1名同い年の方がクラスの最年少でした。最初は、経験・知識量の少なさや考えの浅さから、年上のクラスメイトとディスカッションできるのかと不安もありました。
しかし、クラスの40代、50代の方々には「若いからこその意見で面白い」と捉えてもらえて、私のような若い世代にとっても、ギャップがあるからこそ面白い議論ができたのではないかと思います。
――近畿地方にお住まいですが、大学院が遠いことで不都合なことはありませんでしたか?
学習面は「AirCampus®」(※)でストレスなく学べましたし、事務局やTA(ティーチング・アシスタント)の方々が、オンラインでも丁寧に対応してくださったので、特に問題はありませんでした。
講義でわからなかった部分があったときや課題に煮詰まったときに、TAの方に質問すると、すぐにわかりやすく教えてくださったので、本当に学びの助けになったと思います。
また、スケジュールの都合で、卒業論文の発表日に現地に行けなかった際に、事務局の方が調整してくださったりと、色々と手助けをしてもらいました。
※編集註:「AirCampus®」は、BBT独自のオンライン学習プラットフォームです。インターネット環境があれば、PCやスマホ、タブレットなどからいつでもどこでも利用できます。BBT大学院では、AirCampus®上でインプットとアウトプットを繰り返しながら受講を進めていきます。
クラスメイトとは、定期的にZoomで近況報告や将来について話す場を設けてもらい、オンラインでも心理的には2年間ずっと近い距離にいて、関係性が築けてきて本当に良かったと思っています。
関東在住のクラスメイトが多かったので、クラスのオフ会は東京近辺で開催されることが多かったですが、関西組は東京出張があるときに参加したり、普段から授業などで話したりしていたので、距離の壁を感じることもなかったです。
関西メンバーとのオフ会(東野さんご提供)
あとは、関西在住のメンバーで、集まりやすい場所でオフ会を開催することもありました。卒業研究のときは、貸し会議室を借りて、関西組で自主勉強をし、模擬発表をして指摘し合ったりもしていました。
積極的にリーダーシップをとってくださる方がいたので、距離的に集まりやすい関西メンバーのコミュニティもできていました。
クラスメイトとはLINEなどでもつながっていて、修了後にも関わり続けられているのがうれしいです。
卒業研究の自主勉強会(東野さんご提供)
――さまざまな科目を受講されたなかで、特に印象に残っている科目はありますか?
証券会社に勤めていることもあり、「IPOの実務」という科目を取りました。ある程度わかるだろうと思っていたのですが、それが全然違って、私の仕事がいかに表面的なところに留まっていたかを痛感しました。
講義をしてくださった伊藤泰史先生は、実際にBBTの東証上場にIPOの責任者として関わっていた方です。一緒に受講していたクラスメイトの中にも、ちょうど上場をされる方がいらっしゃって、上場に関するリアルな意見も聞きながら、有意義なディスカッションできたので、とても印象的な科目になりました。
当時はコロナウイルスの流行前だったので、オフの場も設けていただき、伊藤先生とクラスメイトの方々と、普段聞くこともできないような生のご意見を聞いたりと、楽しく勉強になる時間も過ごせました。
――ほかにも印象深かった科目はありますか?
やはり、大前学長の「RTOCS」は非常に有意義でしたね。毎週徹底的に調べて、経営者の立場に立って自分の意見を絞り出すことを繰り返すことで、情報収集力や分析力、思考力など、さまざまな力が鍛えられました。
※編集註:「RTOCS(アールトックス)」は「Real Time Online Case Study」の略称で、BBT独自のケースメソッドです。答えの出ていない「現在進行形の企業課題」をケースとして扱い、当該企業に関する調査・分析・戦略考案を自ら実施します。大前研一学長の戦略系科目において、2年間毎週1題=合計約100題 を繰り返し行います。
RTOCSでは、金融業界に近いところでセブン銀行のお題が出たこともありました。セブン銀行は、銀行の中でもネットに特化しているので、これからの金融業界が向かっていく先など、仕事で課題に感じていたことを徹底的に洗い出せる良い機会になりました。
どれだけ仕事が忙しい週でも、必ず課題を提出しなければいけないので、本当に大変だったときもありました。忙しいときこそ、現状分析はなるべくお題が出た翌日の月曜日には終わらせるようにしていましたね。そして、週後半にクラスメイトの皆さんの白熱する議論を読んだうえで、自分なりの結論を出すこともありました。クラスメイトの意見や考えは、本当に参考になることが多く、助けられました。
――20代ですと、マネジメント経験などがない分、具体的なイメージが持ちづらい科目もあったのではないでしょうか。
「戦略的人材マネジメント」などの科目も取っていましたが、確かにそういう部分もありました。でも若手だからこそ、上司や課長が抱えているさまざまな悩みや、持っていきたい方向性などを、マネジメントを受ける側の立場として学ぶことができたと思います。
修了後は勉強への強制力がなくなってしまいますが、現在、意識して学ばれていることはありますか?
BBTアルムナイサービス(※1)に登録し、「大前研一ライブ」(※2)を今でも視聴して勉強させてもらっています。
また、「BBTルーティン」(※3)にも登録しています。毎週水曜日の夜に配信されるライブ講義を視聴し、インプットし、毎朝6時にアップされるお題についても、なるべく投稿するようにして、修了後も継続的にインプットとアウトプットをするように心がけています。
開局20周年記念として実施した大前研一ライブの公開特別番組(2019年。東野さん提供)
※編集註:
1「BBTアルムナイサービス」…修了生を対象にした会員制のサービスです。過去に受講されたコンテンツの視聴のほか、大前研一ライブの割引受講のオプションもあり、全アルムナイ会員の6割の方に利用いただいています。
2「大前研一ライブ」…大前研一学長が、マクロな経済情勢や企業経営をテーマに、毎週2時間お送りする看板番組です。世界と日本で1週間に起こった出来事から注目すべきニュースを独自の観点から解説しています。
3「BBTルーティン」…毎朝出題されるお題を10分間考えることで、仕事に役立つ力を身につけることを目的にした有料プログラムです。お題に対して、⾃ら考え回答を投稿し、その後、講師や他の受講⽣の意⾒からお題に対する⾒解をライブ講義で学ぶことで、トレンドを踏まえた思考が⾝につきます。
――BBT大学院での学びを実務に生かしていることや、今後どのように生かしていきたいか、教えてください。
仕事では、対面やお電話でお客様とお話するのですが、今振り返ると、入学前は表面的なセールストークになっていたと思います。
2年間じっくりと学び、特に RTOCSを通してさまざまな業界や企業のことを深く分析できるようになったおかげで、業界や企業の将来性などもふまえて、自分の言葉に重みを持たせ、本質的なセールストークが展開できるようになりました。
入社8年目になり、後輩育成にも携わるようになったので、「受ける側」として学んでいたマネジメントの知識も活かせるようになってきました。BBT大学院で学んだ重要な知識や考え方を後輩にも伝えていきたいと思っています。
キャリアアドバイスの様子(東野さんご提供)
また、入学前から、母校の就活生にキャリアアドバイスをする活動をしているのですが、今までとは違った幅広い意見を就活生に伝えていけるようになったと実感しています。
コロナウイルスが流行し、色々な行動が制限される中で、「自分には何ができるだろう?」と考え、仲間と議論をしたうえで、対面だけでやっていた学生支援をオンライン面談でもできるようにシフトしました。
もともとは自分が就活生側でお世話になっていたので、恩返しの気持ちで活動を続けていますが、学習したことを生かして、オンライン上でも活動もさらに進化させていきたいです。